2013年4月22日月曜日

お試し会の感想


主催S
わたしは想像以上におもしろくて、かなりぐっときました!それぞれの声で読むそれぞれのセンテンスは、どれも違った色合い違ったリズムで、ぽつんぽつんと、時にホンキートンクに空間に配置されるイメージ。それはひとりで読むのとぜんぜんちがう。みんなと一緒にあの海辺に行けた気がしました。(酔ってたのでしょうか。。)
それと「蜃気楼」は短編としてはかなり短いです。もう少し長いと、読めるものの幅が広がるのでいいなと思うのですが、みなさんどうでしょう?つかれちゃうかしら。人間が増えれば大丈夫かしら。

H.M
「輪読中・みんなであれこれ話す最中」は歌詞のない音楽がいいのだなぁ、とあらためて勉強になりました!やっぱりああやって「やってみる」といろいろわかりますね♬

Y.H
音楽談義にはじまり、恋愛、不倫、哲学、四方山話たのしかったです!音楽かけると読みやすいです◎<中略> 蜃気楼の気だるさが理解できました。ああいう昔の文学を読むと分からない箇所がでてきて、これってどういうこと?って聞いてみたくなりました。

A.M
なにせ導入が肝心ですね。作家のこと、どういう時期にその作品を書いたのか、あと選者が感じた 面白さ、など作品世界のある程度の基礎認識を整えてよみ始めること。Sさんが後で解説してくれたことが先にあると良かったと思いました。
あと途中で話し合った方がたはり良かったかな。前半で情景のイメージを整える、お互いに拾えてない情報を補う作業をする方が、後半グッと入り込めると思います。テネシーの時も、最後の30分で会場の熱量が上がるのを感じていました。私が気づいたのはだいたいそんなところです。
朗読会向きの作品の選び方、っていうのも気になりますが、これはいろいろやってみて、盛り上がりの法則を探求してみたいな。

K.K
どうもまだ輪読会...というか本を声出しながら読むことに慣れていないようで、補足的に「蜃気楼」を読み直してみました。ネット上の[青空文庫]は便利ですね〜。有名どころはさすが出てくる。読めば読む程、出てくる人物や事象が実像なのか虚像なのか、よく分からなくなる曖昧さがあって、やっぱり不思議な内容でした。
朗読会は基本的にはAさんが書かれているみたいに事前情報がある方が嬉しいかな。先日Sさんに言ったかもですが、短時間(2時間程度?)のプログラムでの輪読→意見交換となると、時間が限られていることもあり、その会の密度を濃くする意味では、事前のインプットはとても重要な意味を持つように思います。といいつつ、題材によりけりのような気もしますが。真逆で、作者が誰かも隠して読んでいき、最後に種明かし、という会もありかも。読書家でないKは爆発しますが。笑

↓主催S
ワオ!ありがとうございます!!!そうですね、最初に説明を入れた方がお話しの世界に馴染めますね。途中、場面が変わった時に、いちど共有の時間をいれればよかったな。参考になります!テキストの準備は(なにも用意せず本を回そうなども当初考えてました)Kくんにアドバイスをもらったんでした。やはり情報の共有幅を丁寧に、なるべく増やしていくところに、盛り上がりのツボがあるのかも。
一方で観劇のように、輪読をすることにも憧れがあります。ステージにぽつんと音だけあるようなストイックなイメージです。たとえばもやもやとした豊かなグラ デーションを見せる感情を、言葉はわかりやすくしてしまう。言葉に落とし込めない曖昧な感情について言葉はそれを切り捨て、わたしたちは一旦言語化すると もう二度とそれを思い出せなくなる。みたいなことをわたしは言葉について感じていて。そういう感情をも拾うことが出来たらいいな、と思っています。じゃあ 具体的にそれをどうすればいいか、などは全くあてはないのですが。なんとなく、そういうことを考えています。
作品選びも課題ですね。集った人にもよるし、もしかしたら意外な選択が効くこともあるのかも。法則みつけたいですね。もろもろあれこれ試してみたいです。ありがとうございます!


S.T
輪読よかったです。日本のこの時代の文学を今まで読んでいなかったけれど、この短編はとてもおもしろかった。音楽もすごく合っていたと思う。次はジョイスなど読んでみたい。


飛び入り1名。計7名で開催。

2013年4月21日日曜日

朗読お試し会 呼びかけ文


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場所:国立本店
時間:2013.4.17 (水) 19時〜
持ち物:おすすめしたい本。とくに食べたいもの、飲みたいもの。

ご用意:輪読用テキスト人数分
    2,500円のパーティプレート(4,5人前)
    日本酒の原酒一本(差し入れとして)
    ビール数本(若者支援の差し入れとして)
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こんばんは。
お知らせしていた朗読お試し会についてです。

以下コンテンツとして考えていることです。
・輪読。(芥川龍之介「蜃気楼」。テキスト用意。実費)
・希望者による輪読したい短編のプレゼン。
・各人用意した本の紹介。(解説+ぐっとくる箇所の朗読)
・飲み食いと雑談。


輪読はあれこれ悩んだ結果、芥川龍之介の「蜃気楼」にしました。
モダンな感じの短編で、わたしはマチスの崖と打ち上げられた魚介類の連作「The Cliffs of Étretat」を連想しました。http://p.tl/DVcX
ぐにゃっとした海藻や魚や貝。マチスはこのテーマで何枚も描いています。
これらのシリーズと芥川龍之介の「蜃気楼」と、いずれも海辺という陸と海の境界に立ち現れる、得体の知れないものが主題ではないかと思っています。「The Cliffs of Étretat」シリーズが描かれたのは1920年で、「蜃気楼」が書かれたのは1927年、その半年後に芥川龍之介は自殺します。2013年の国立で「蜃気楼」の輪読を通し、その場に立ち現れるものをみんなで見てみたいと思いました。

※「蜃気楼」は青空文庫にあります。事前にテキストに目を通したい方はご一読 ください。http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/147_15135.html

輪読中の音楽は、芥川龍之と同時代の作曲家サティを、ラインベルト・デ・レーウのピアノでと考えてます。とてもゆっくりなサティです。
http://p.tl/mpbl

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パーティプレートは割り勘です。500円相当。つまみ程度の量になると思いま す。ほかお若い方用にビール数本も差し入れますので、お金のない方も手ぶらで気軽にお越しください^^



※4/17に行ったお試し会の呼びかけ文。