2014年5月30日金曜日

新しい企画

つぎはいよいよsmallcampでもムージルをしようかなあと考えてます。
LC読書会で思ったのですが、ムージルは本文を読んでその体験をするのがすべてというか、 みなで感想を述べ合ったり分析をしたりする、いわゆる読書会には向かないようです。

なので、作品そのものを体験として受け取れる形の会を出来たらと思います。
具体的には、作品の断片、ある程度まとまったセンテンスを出力して、バラバラに並べてみんなで順番に読むような。参加者のみなさんに、断片を持ち寄っていただいてもいいですね。冷静な方がいらっしゃるとはずかしいので、ムージルにひたれる方限定でしょうか。。(LC読書会でムージルの気持ちよさを解くわたしは、われながら思春期の不思議ちゃんぽくて、でもそれ以外にどうしようもなくてなかなかこっ恥ずかしかったです。。^^;)
そして、それをゆったり楽しむのに、どうしよう、お酒かなあなど思っていたのですが、いいことを思いつきました。水タバコです。

これはゆったり出来そうな気がします。
以前に吉祥寺の水タバコ専門のカフェに行ったことがあり、その時はのどがいがらっぽくなってしまったのですが、調べてみるとノンニコチン・ノンタールのものや、小石をシロップにつけたものなど、健康に気づかった物もいろいろな種類あるようです。
各人にマウスピースを用意、一吸いして断片を読む、それを6,7人でまわす。トータル40分ほどと考えると、一酸化炭素問題なども諸々、特に心配はないと思われます。

ただ、あやしさ満点ですが。
(ただでさえも音読はあやしいのに。。)

カフェでまたリサーチ、あれこれ研究して見ようと思います。



2014年5月29日木曜日

おめでとうございます。

ムージルを教えてくださった画家のTさんが、
トーキョーワンダーウォールの公募に受かられたとのこと^^
おめでとうございます。ぜひ観に行かなくては!


2014年5月27日火曜日

もひとつ短歌。

きのう見つけた短歌の歌集、さっそく届きました。

ずうっと読んでると、胸のあいだ、みぞおちがじんじんします。ささやかな断片のとても多くが押し寄せる感じ。また、うっすらと感じられる世界の遠くとその距離は岡田利規の「わたしたちに許された特別な時間の終わり」を思い出しました。
10年くらい前からの短歌なのだけど、ちょっと架空の都市東京の生活をみるよう。近いような遠いような不思議な気持ちになります。

***

日本の中でたのしく暮らす 道ばたでぐちゃぐちゃの雪に手をさし入れる

テレビみながらメールするメールするぼくをつつんでいる品川区

パチンコ屋の上にある月 とおくとおく とおくとおくとおくとおく海鳴り

まぶしいから電気が見たいチカチカが激しい中で何か言いたい

カップルが映画の前売券をえらぶガラスケースを抜けゆく西陽

ある駅の あるブックオフ あの前を しゃべりながら誰かと歩きたい

あの青い電車にもしもぶつかればはね飛ばされたりするんだろうな

五円玉 夜中のゲームセンターで春はとっても遠いとおもう

夕焼けがさっき終わって濃い青に染まるドラッグストアや神社

やさしい人やかわいい人と生きていく 家に着いたらニュースが見たい

ぼくの人生はおもしろい 18時半から1時間のお花見  
 


高いところ・広いところで歩いてる僕の体は後者を選ぶ

建物がある方ない方 動いてる僕の頭が前者を選ぶ

整然と建物のある広いところ 僕全体がそっちを選ぶ


http://www.amazon.co.jp/dp/B00C4UOWSU



詩をふたつ。

先日のラウンドテーブルについて投稿しました。
http://www.smallcamp.org/archives/1344

文章を書くのはめんどうで大変なことなのですけれど。それでもわたしが友人に教えてもらったり、またわずかばかりではありますが時間を割いて本を読んだり映画を観たりして思ったことなので、教えてくれる友人のたまたま居なくて本を読む機会も取れなかった、ほかのわたしのために、役に立てられれば良いとの思いで書いてます。

きのうの朝に見つけた詩を二つ。
(わたしは詩に詳しいわけではないのですが、たまにネットで詩を採集します)


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『蝶』  辻征夫


自転車に乗っていて
紋白蝶を
轢いてしまったことがある

 ■

路上に
しみのようなもの
なにかわからない黒っぽい
小さなもの
があった
紋白蝶にも
それが見えたにちがいない
なぜって
正確にその一点に
舞い降りたから――
自転車が通過した

 ■

ぼくはときどき
顔を覆って
(叫び)をこらえることがある
ほんの一瞬だけれども



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『溜った血』  川田絢音


土管が放りだしてあり
覆いをかぶせた単車が置き去りにされている
覆いの縁から
すぐにはじまる 低い空
空が何気なく分泌するものに
塞がれてしまいそうになりながら
歩いている

小学校の前を通るが
どよみは聞こえない
犬を連れている男と擦れちがう
犬は 男より小さく 犬型をしている
不意に
角の交差点に十二、三人立っていて
アスファルトに赤い血が溜っている
誰かがそれだけの血を流していった

溜った血が
鮮やかな物質として
投げ出されている


(『川田絢音詩集 悲鳴』より)





2014年5月23日金曜日

考える場、はじめます。

サイトの投稿記事の推敲がたいへんなので、小休止。。

元々今週の土曜日は、気軽にサイト告知なしのブックパーティをする予定だったのでした。
サイトの企画告知の文章を作るのがたいへんなので(ちゃんとした文章を書こうとすると途端にたいへんに。。)。ですが急遽前回から参加してくださってる方に「丁度その日良い映画が無料である」との情報をいただき、ではそっちを観に行く会にしようじゃないかと気軽に変更したのでした。

映画はルワンダ虐殺がテーマの『四月の残像』です。
同じテーマで『ホテル・ルワンダ』『ルワンダの涙』は以前に観ていて、経緯もなんとなくはわかっていると思っていたのですが、ネットでルワンダ虐殺を調べるにつれ、まったくわかっていなかったことがわかったんでした!!ルワンダ虐殺はアフリカだから起こったものではないのです!!!

ルワンダ虐殺は、植民地時代に支配国のベルギーが支配しやすいようあえて部族間を対立させ、差別意識を持たせることに起因しているそうです。植民地時代が終わりを告げ、様々な国が独立しても、非支配国は連綿と植民地時代の影響を受け続けます。。(社風がなかなか変わらないので同じですね)
なんというか三つ子の魂百まで的に子ども時代のあれこれが成人してもずっと人生を支配しつづけるのと同じようなイメージです。そして日本もまた例外ではありません。

「ルワンダ虐殺」をググっていて、幾つ目かに以下のブログ記事を見つけました。
ライムスター宇多丸師匠がウィークエンド・シャッフルで語った内容についての記事(必読!)です。http://miyearnzzlabo.com/archives/17934

さっそく『九月、東京の路上で』をアマゾンで注文し、驚くべきことに当日届いたのでその日のうちに読んだのでした。
むむむー!!これは、マズいです!!!
アフリカ人だけではなかった!日本人も十分マズい!というか人間ってマズい!
これは多くの人に読まれるべき本だと思い、そのためにもと思い企画記事の形にしたのがおとといです。


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思うのは、人間は動物なので残酷なことに惹かれるということです。残酷なこととか性的なことは、わたしたちにとってベーシックな衝動で、いやだなあと思ってもその衝動の薄まったものや姿を変えたものは、様々なところでわたしたちに生きる楽しみをもたらします。
映画で悪いことするやつが後半残酷な死に方をするのを、わたしたちはスカッとする心地で期待するし、適齢期の好ましい女の子たちはテレビ番組や映画、雑誌さまざまな場所に欠かせません。わたしたちの獣性のかけらがその楽しみをもたらします。そのかけらは時としてひとをやんちゃにチャーミングに見せたり(ワルはモテる、みたいな)。
それは批判される種類のものではなく、だって性質として備わっているのだから、その上に多くの生きる楽しみがのっかっているのだから、わたしたちは抑圧するのではなくコントロールする術を学ぶべきなのです。そのために教育があります。

とかとか思い、直前ではありますが、サイトに企画記事を掲載した次第です。
また読書メーターで若干名レビューや選書のすてきな方にお誘いも試みました。
当日は、ポストコロニアル(植民地時代後)について大学で専攻されていた方や、国際政治に詳しい方も会にいらっしゃるので、インターネットより解像度の高い話しをお聞きできるかと思います。


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Round table 考える場 #1|映画『四月の残像』を観る
── ルワンダ・ジェノサイドからヘイトスピーチまで/繰り返すレイシズムとその構造
http://www.smallcamp.org/archives/1342

2014年5月2日金曜日

Sleeping Beauty

スリーピング ビューティー
Sleeping Beauty
監督・
脚本ジュリア・リー
原作
川端康成『眠れる美女



日本公開にあたり、へんちくりんなサブタイトルが付いてしまっているのですが、良い映画です。殊に最初(でおそらく最後)の顧客である老人がカメラにモノローグで語りかけるところ、

And now, tonight, for the first time I say “my bones are broken.”  
Broken.  One day I will need your help.  All of my bones are broken.

堂々たる、良いカット。以下全文です↓
http://flautapantera.tumblr.com/post/11512571907/all-of-my-bones-are-broken

監督はオーストラリアの女流作家。
カメラよし、美術よし、ファッションよしで、端々まで気が配られてます。
 (あのサブタイトルさえなければ。。監督かわいそう;;)