先日ふいに時間が空いたので、事務所でブックパーティなるものを開きました。
パーティと言っても4名しか集まらず、小会ではありましたが仕込んだおでんや、お手製のお惣菜などいただきつつ、こじんまりとかわいい時間になりました。
*おでんの天ぷらは、吉祥寺の塚田蒲鉾店にて購入。おいしかったです。
*ブックパーティのルールは簡単、おすすめ本を1冊以上持ち寄りぐっとくる箇所を読み上げる、何冊でもどれだけでも読んで下さりかまいません。
食事を買出しから手伝ってくださったYさん、
参加してくださった方々、楽しい時間をありがとうございました^^
以下備忘録を兼ね、各人のおすすめ本をメモ的に。
【Yさん・選書テーマ「夫婦】
- 「海辺の生と死」島尾 ミホ(著)
ミホは島尾敏雄の妻で沖縄生まれ。晩年、夫とのことを文章に書くようになる。狂気の人。 - 「エドの舞踏会」山田風太郎 (著)
山田風太郎の代表作は「魔界転生」や忍法帖シリーズ。破天荒な話しの中で時折医学の知識がまことしやかに挟まれるのが面白い。(風太郎は医科大学出) - 「ミラノ霧の風景」「コルシア書店の仲間たち」 須賀敦子(著)
須賀敦子はタブッキなどイタリア文学の翻訳で有名。コルシア書店は当時反政府的なコミューンのような集まりだった。 - 「富士日記」「ことばの食卓」武田百合子(著)
武田百合子は武田泰淳の妻。島尾ミホ同様、泰淳の死後、文章を書きはじめる。
【Tさん】
- 「愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑」ムージル (著), 古井 由吉 (翻訳)
ひさしぶりに再版されたとのこと。(Tさんの読んでくれた箇所はどこもカッコよかった!しかし全編まるごととにかくカッコいいとのこと。おそるべし) - 「南回帰線」 ヘンリー・ミラー(著)
とてもかっこよく面白い。ヘンリー・ミラー、婦人はアナイス・ニン。
【S】
- 「蜘蛛女のキス」プイグ (著)
様々な境界の融けあう話し。 - 「トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白」トーベ・ヤンソン (著)
トーベ・ヤンソンでは「機関車」について小会ならではの赤裸々な話しを。「灰色の繻子」を通しで朗読。 - 「東京の昔」吉田健一
わたしは吉田健一を「酒飲みだけの行くことのできる御伽の国」を素晴らしく描ける作家だと思っているのですが、それについての記述どまんなかと思われる箇所を朗読。
【Y・Tさん】
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